47
(
2
)試験
2
試験
1
において水溶しなかった
4
つの資材について試験を行った結果を以下に示す。
①
転炉スラグ(ネオインパクト)は他の
2
つの資材と異なり,当初から高い値(
pH
=
12
程度)
を示し,
2
週間経過した段階でも,他の
2
つの資材より高い
pH
(
9.5
以上)を示した。
②
有機石灰及びケイ酸塩は当初は試験
1
と同様に,
pH=9
以上の強アルカリ性を示していたが,
2
週間後には
pH=9
以下に低下している。それなりに持続性はあるが,転炉スラグほどでは
ない。
③
ALC
は,
2
週間経過しても当初と同様の土壌
pH
となった。
図
6.15
溶出日数と土壌
pH
評価としては,溶出初期段階において高い土壌
pH
を示したものを即効性が高いと判断し,持
続性については,水溶の有無及び土壌
pH
の値の推移から判断した。
表
6.4
試験結果表
資材名
即効性
持続性
消石灰
高い
○
水に溶けるため極めて低い。
△
苦土石灰
低い
△
水に溶けるため極めて低い。
△
有機石灰(貝殻等粉砕物)
低い
△
水溶しないのである程度の持続力はある。
○
転炉スラグ(ネオインパクト)
高い
○
水溶しないうえ,高いアルカリ分を持続で
きる。
◎
ALC
(軽量発泡コンクリート)粉砕物
低い
△
水溶しないのである程度の持続力はある。
○
ケイ酸塩
低い
△
水溶しないのである程度の持続力はある。
○
この結果,緑化工で使用される酸性改良材のうち,転炉スラグ(ネオインパクト)が即効性・
持続性いずれも高い評価が与えられることが確認された。
以上
7
8
9
10
11
12
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14
溶出日数
土壌pH
転炉スラグ
ケイ酸塩
有機石灰
ALC