工法カタログ - page 4-5

雨滴
表流水
斜面
■模式断面図
短繊維混合植生基盤材
◇短繊維による補強効果
◇腐植土による保肥・保水効果
・化学的緩衝作用の効果
土壌侵食防止マット
◇侵食防止効果
◇保水効果・蒸散防止効果
◇気象緩和効果
■タフグリーン工法プラント概略図
<工法模式図>
<施工概要図>
施工プラントは,従来の植生基材吹付工で使用する同様の機器で施工が可能
①法面清掃工
②植生基盤材吹付工
③土壌侵食防止マット張付
④施工完了
⑤施工後の発芽状況
<施工手順>
施 工
○ 土壌の物理性
植物の生育に影響を及ぼす要因のひとつである斜面勾配,土壌硬
度,土質,亀裂間隔等の調査を行います。
○ 土壌の化学性
土壌の保持している陽イオン交換容量(CEC),養分濃度,土
壌pHなどの測定を行います。
※陽イオン交換容量(CEC)とは?
土壌の養分保持能力を示しています。CECの大きい土壌は肥
料養分(塩基)を多く保持することができ,肥料の流亡・損失を
防止できます。一般的に砂質土は10meq/100g以下,粘性土・礫混
り土は10~20meq/100g程度,褐色森林土は20~30meq/100g程度
となっています。
火山灰土壌・凝灰岩質などの値は大きくなりますが,実際の養
分吸着力は弱いため再度検討が必要となります。
○ 植物調査
斜面及び林縁・林内に生育している植生回復に有用な植物の調査
を行います。
調 査
植物には土壌の好き嫌いがあり適地でなければ生育不良となります。そこで,事前
調査により対象地の物理・化学性,及び周辺植生を調査し,斜面の総合的な特性を視
野にいれながら,緑化目標,工種,導入植物の選定及び配合の検討を行い,永続的な
緑化が図られるよう努めています。
設 計
現地発生土の活用
採取種子の活用
種子なし施工
近年,在来植物を活用した緑化工に対する関心が高まっています。これは従来の植
生工が持つ役割以外に「植生回復」の要素が強く要求されるようになってきたことが
要因と考えられます。また
外来生物法
の施行も大きな要因です。
タフグリーン工法では,遅速緑化が可能であることから,採取種子や現地発生土を
利活用した緑化,種子無しによる待ち受け型の緑化も調査結果次第で可能です。
またタフグリーン工法は切土補強土工等の構造物工との併用も可能です。
接合剤
1,2-3 6-7,8
Powered by FlippingBook